保険金支払いについての想い

 

こんにちは。

 

お客様と接するにあたり、
このような話があったので、
シェアさせて頂きます。

 

当社のお客様が追突事故にあい、
ケガもされたので、
保険請求の書類を取りに行った話です。


私「これで一通り書類の記載は終了となります」

 

お客様「本当に手続きありがとうございます。
ところで、通院している整形外科から、
まだ治って内容なら通院してくださいと言われましたが、
まだ通院しても良いのですか?」

 

私「もちろんです。」

 

私「十分治療せず後でまだ症状が残っていた。
と後悔されないためにも、
可能な限り通院してください。」

 

お客様「いや、もう自分としては良くなっているので、
通院をやめようと思ったのですが、
病院がまだ通院した方が良いと言うもんで。」

 

私「でも、もう治られているのなら、
無理して通院はしない方が良いですよ。」

 

お客様「実はね。病院が、通院をすればするほど、
賠償金が上がるって聞いたんです。
私、ケガさえ治れば賠償金なんていらないのに、
しつこく賠償金の話をしてくるんです。
何なら弁護士紹介しますよとも言われました。」

 

私「・・・・・」


このような話は保険請求の手続きをされた経験のある方は、
誰しも聞く話ではないでしょうか。

 

また、当社の契約者ではないのですが、
ある会合で経営者の方と話をした際に、
追突事故に遭われて一度通院して、
もう通わなくてよかったのに、
代理店に執拗に5回通院してください。
そうすれば定額給付金が満額支払えます。
と言われた、という話も聞きました。

 

上記の整形外科や代理店の方は、
良かれと思って言ってると思いますが、
私はこういう事をお客様から質問されることなく、
執拗に言うのは反対です。

 

当然定額給付金の通院回数の説明は致します。
しかし、一回で良いと言っているお客様に、
まだあと4回通いましょうなんて、
勧めはしません。

 

まず一つにお客様=賠償金を多く欲しがっている。
という先入観で話をしてしまってます。

 

しかし、お客様の中には、
賠償金を求めない人も大勢おります。

 

そんな人に金儲けのように話をするのは良くありません。

 

結果として多くのお金をもらって、
味をしめてケガもないのに、
追突事故に遭ってこれ幸いと首を痛がる人も増えてしまいます。

 

これがどんどん広がっていくと、
結果的に、自分のお客様が加害者で、
追突事故を起こしたときに、
相手がケガを負ったか疑わしいような事故でも、
執拗に通院したがるという悪循環を生みます。

 

本来賠償金というのは、
被害に遭わなければ被ることのなかった、
損害を負わせてしまったために、
支払う補償です。

 

誰かが得するための補償ではございません。

 

そして、誰かが得をしようとすることには、
必ず誰かが損をすることになります。

 

このような状況が続いた結果が、
自賠責保険の値上げや、
任意保険の値上げに結び付いた一因だと考えております。

 

そして、その値上げに一番損をされたのは、
安全運転で無事故をずっと続けている、
優良ドライバーなのです。

 

昨今、代理店や保険会社の社員が、
病院や接骨院などと手を組み、
自動車保険を利用した不正受給で逮捕されるニュースもございます。

 

簡単に言えば、
保険代理店の社員は自分が事故に遭った時に、
賠償金を含めた保険金をたくさん取ろうと思えば、
取れる立場です。

 

しかし、それをしてしまうと、
鍵を緊急に掛けられる会社の人が、
空き巣に入るようなものです。

 

また、自分だけは大丈夫と
執拗以上に通院したり、
弁護士を雇い賠償金を上乗せを企んだとすると、
例えば病院や弁護士、
加害者の相手などに保険代理店とばれてしまったら、
たちまち悪い評判が回ります。

 

そして結果的に信用を落とし、
保険の契約者が減る結果になり、
賠償金をもらうことで自分の収入を落とすことに繋がります。

 

保険屋としての知識は、
金儲けのためではなく、
お客様を助けるために使う。

 

この当たり前の気持ちを、
初志貫徹したいものです。

 

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です