花ある君へ

 

こんにちは。

このブログは新人さん向けではないのですが、
今回は特別に新人さんに向けて書きます。


4月に入り、
新入社員を巷で見る機会も増えました。

真新しいスーツの為なのか、
それとも若い顔がスーツに着せられている為なのか、
良く解りませんが、
4月は、一目見て新入社員と分かります。
しかしひと月も経つと新入社員も
すっかり社会に溶け込んで分からなくなります。

 

自分の過去を振り返ってみても、
例えば高校、大学の頃に戻りたいと思う事はありますが、
社会に出た新人の頃に戻りたいとは、
絶対思わないですね(笑)

それぐらい不安ばかりの毎日でした。

ガムシャラに働いた結果、
社会を一年経験し、
二年目になり、
ふと振り返ると、

こんなに仕事を覚えたのか、

と感じることがありました。
前職の頃は毎年大量に新入社員が入社しましたが、
自分の同期を含め、

「こいつは見込み無いな」と言う人は、

大体分かります。
入社して最初の1ヶ月はまだわからないのですが、
それ以降になるとわかります。

見込みのない人の特徴は大きく二点あります。
一つは、自分の能力がまだ分らない、

もしくは実績も全然ないのに、
社員としての権利を主張してくる人
もう一つは、二ヶ月目ぐらいから会社や
上司、同僚の批判ばかり言う人です。
出来る人の中にも権利を主張する人や、
批判を言う人もいます。

しかし、出来る人は、
必ず結果・実績を出した後に言います。

また、上司や同僚に対しては、
陰口ではなくその人の前で言います。


これは消費者にも言える事なのですが、
いつの頃か「お客は神様」という言葉を、

「自分が神様」と勘違いをして、

お店に横暴な態度を取る人がいます。
そういう人にも言えるのですが、
権利・主張というのは、

自分がその域に達した

と誰もが認める状態になって、
初めて言えることです。

最近のパワハラやブラック企業という言葉を見ると、
言葉だけが独り歩きし、
企業側に過剰に権利を主張する若手社員が多いです。

私は学生時代に、
同じ大学で就学中に起業される方の
手伝いをしたことがあったのですが、

実績の無い人がサービス・商品を作り、
それを売って収入を得る

というのは、
とても大変なことだとその時痛感しました。

たった数百円、数千円という小さな金額であっても、
人から対価を得るというのは、
自分が認められなければもらえないものです。
それは学生起業家に限らず、
今の自分でも当てはまります。

例えば私が道端に立ち、
歩いてくる人に向かって、

「100円ください」

と言っても、
誰もお金をくれないでしょう。

むしろ警察に通報されると思います。
しかし、道行く人に片っ端から、

「私は保険代理店という仕事で
こういうのサービス、
こういう勝ちをあなたに提供できます。
もしそのサービス、
価値を必要と感じられるのであれば、
数万円の保険料が必要になります。」

と声を掛けたら、
一人ぐらいは加入してもらえるでしょう。

新人さんには厳しい事言いますが、
今のあなたたちは道端で

「100円ください。もらう義務があります」

と言っているのと同じです。
まだ人からお金をもらうだけの価値が無いのです。

その価値をどう付けるのか。

それはこれから皆さんがガムシャラに働く事で、
身につきます。

しかし、今の時点で
「100円ください。」
と言って本当に100円をくれる人がいます。

誰でしょう。

あなたを採用してくれた会社です。

あなたの将来の価値を見込んで、
利益を生んでないあなたたちに
毎月しっかりと給料を支払うのです。

当然会社はしばらく赤字です。

ではその赤字を誰が補てんするのですか。
一緒に働いている上司や同じ部署の方々です。
そんな人たちに二ヶ月目から
文句を言って良いのでしょうか。
他の先輩たちと同じような待遇を、
同じ社員だからと言って
権利を主張しても良いのでしょうか。


会社は新入社員が入った際に、
数年間は赤字を想定します。

業種にもよりますが、
場合によっては会社の主軸になるのは、
入社後10年経ってからです。

中には入社後すぐに結果を出せる人もいます。

例えば入社3年ですでに自分の今までの給料や、
福利厚生費を含めた自分に掛かった会社の経費を、
全額回収できる人もいます。

それではその人はどうして3年で出来るのでしょうか。

簡単です。

人が10年掛かって習得することを、
他の人の何倍も働いて、
3年間で習得したからです。


花ある新人の皆さん。
辛い事もあるかもしれません。

辞めたいと思う事もあるかもしれません。

しかし、自分の価値を高めることには
社会で生きていけません。

向き不向きもあります。
辞めるなとも言いません

しかし、辛くても、辞めたとしても、
自分の価値を高めることだけは、
絶対にあきらめないでください。

希望に満ちた新人さんたちを街で見て、
ふとそんなエールを送りたくなりました。

頑張れ!!!

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です